神津百観音

モデルコース概要

伊豆諸島の神々が集ったと言われる神津島には神話や信仰にまつわる史跡がたくさんあります。
江戸時代に流行した札所巡りがこの島にも伝えられ百観音が今に残されています。坂東三十三観音霊場を模した庵屋堂と秩父堂(秩父三十四観音霊場)、観音堂(西国三十三観音霊場)の100基の石塔を巡りあなたの願いを叶えませんか。

神津百観音とは?

願いを叶えるために札所を巡る「札所巡り」「霊場巡り」の風習は、古くは平安時代から記録があります。なかでも、「西国三十三観音霊場」(和歌山県、京都府、大阪府、奈良県、滋賀県、兵庫県、岐阜県)、「坂東三十三観音霊場」(東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城・栃木・群馬の1都6県)、「秩父三十四観音霊場」(埼玉県秩父市とその周辺)などが、全国的にも著名な霊場です。

江戸時代には、「百観音めぐり・巡礼」として、これらの霊場すべて、つまり百カ所の霊場巡りをすれば願いが叶う・ご利益が得られるとして、たいへんな思いをして年月をかけて巡る人々もありました。当時は、一般の人が自由に各地を行き来することが制限されており、また、旅をするにもたいへんな時間とお金が必要だったため、霊場巡りをすることは決して簡単ではありませんでした。いつしか、霊場を模したものをつくった「うつし巡礼」が各地でさかんに行われるようになったといいます。また、これらをあわせて百の霊場を巡ることができる「百観音めぐり」も各地につくられるようになりました。

庵屋堂

(坂東三十三観音霊場)

まっちゃーれセンター(観光協会)から歩いて20分

百観音

秩父堂

(秩父三十四観音霊場)

まっちゃーれセンター(観光協会)から徒歩40分、車で15分

百観音

観音堂

(西国三十三観音霊場)

まっちゃーれセンター(観光協会)から車で45分

観音堂

多幸湧水

神津島は水がとても豊かで、村の水道水は地下水を利用しています。島のいたるところで水の湧き出るポイントがあり、「多幸湧水」は、その一つです。
集落のある港とは反対側に面した、多幸湾周辺に湧きでており、「東京の名湧水57選」のひとつにも選定されています。
こうした神津島の水の豊かさは、「水配り伝説」と言われる神話にもなっています。

物忌奈命神社

集落に近い前浜の漁港の上に鎮座するこの神社は、神津島の開祖、「物忌奈命(ものいみなのみこと)様」が祀られています。
この方は、三島大社で祀られている、事代主命(ことしろぬしのみこと)様と阿波命神社(長浜神社)で祀られている、阿波命(あわのみこと)様との長男にあたる方で、父親の事代主命様は、出雲の神話「国譲り」でも登場します。

神津の椿

1月から3月にかけて神津島には、椿の花が咲き乱れます。島のいたるところで可愛らしい椿を見ながら
トレッキングや集落散歩を楽しんでみては?
また、島では、椿から摂った椿油をお土産で買って帰ることもできます。是非お試しください!​

二十三夜様

神津島には、「二十三夜様」と呼ばれる月待ちの風習があります。もとは月を祀るという意味で、女性だけで集まって、供物を備えて月の出るのを待ち、月を拝んで夜更けまで飲み食いするという行事でした。この風習は、江戸から昭和の初期にかけて全国的にも盛んに行われていました。

スケジュール